02: Intel Edisonのドキュメントを眺める【ブレイクアウトボード編】
よく訓練されたアップル信者、都元です。勢いで見切り発車感満載のアドベントカレンダーかもしれない企画2日目です。昨日のエントリーはこちらです。
昨日は、当日買った感満載のエントリーを投下しましたが、何を隠そう、入手は10/27の出来事です。発売の2日後には手に入れてほくほくしていたわけです。
ただし、これが自分でも悩ましいところなんですが、実はまだ一度たりとも火を入れてません。通電してないです。さて、この1ヶ月私は何をしていたのでしょうか…。
Edisonへの電源供給
Edisonのブレイクアウトボードには、USB端子が2つ配備されていまして、そのうち一方から、USBバスパワーで給電する仕組みが備わっています。が、状況によってバスパワーでは動作が不安定になることがある、という情報を目にしました。一方、Edisonを触り始める際、最初に「ファームウェアのアップデート」をしたいと思います。仮にファームウェアのアップデート中に電源が落ちてしまうと、最悪の場合Edisonは二度と起動しなくなってしまいます。あの軽さでは文鎮にさえならないので、シャレにもなりません。全くもって面白くない。
というわけで、まずは起動前に外部電源供給の仕組みを整備したくなってしまいました。
ドキュメントを読む
プログラムを書くとき、オブジェクトやメソッドの仕様(Javaで言えばJavadoc)に目を通しますよね? 通しますよね? 間違った使い方をすれば、プログラムは期待通りの動きをしてくれません。ハードウェアでも同じです。ましてや、今やろうとしているのは電源供給です。+/- を間違えるだけで最悪の場合Edisonはお亡くなりになってしまうのではないでしょうか。あの軽さでは文鎮(略)。
Edisonは公式ドキュメントをWebで公開しています。1つを除いて *1全部英語ですが。その中で、とりあえず今回触れる情報は下記の通りです。この順番にざっと目をとおして行くと良いです。もちろん全てを理解する必要なんてありません。最初の2つのドキュメントからは「ああ、Linuxが動くんだなぁ」とか「WiFiやBluetoothのモジュールが載ってるんだなぁ」とか感じ取れればOKな感じです。
- JAPANESE Edison Product Brief
- Intel Edison 101 Presentation from IDF (pdf)
- Intel Edison Compute Module Hardware Guide
- Intel Edison Breakout Board Hardware Guide(Breakout Board版を買った俺用)
- Intel Edison Arduino Board Hardware Guide(Arduino Board版を購入したブルジョア用)
メインモジュール
上記メインモジュールの出力コネクタの型番は、Intel Edison Compute Module Hardware Guideの3.8節に記述があります。型番(DF40C-70DS-0.4V)でググると出てきますねー。DF40C-70DS-0.4V(51) Hirose Electric Co Ltd | H11631DKR-ND | DigiKeyなんかこういうページ見てると、ハードウェアの世界を実感します。
また70ピンそれぞれの役割についても細かく記述が。
1番ピンが「System input power (3.3 to 4.5 V)」で、2番が「Ground」だからここに3.3〜4.5Vの範囲で印加 *2すればいいのですね。第5章にはもっと詳しい説明がありますが、まぁメインモジュールに直接電源を繋ぎませんのでスルーします。
ブレイクアウトボード
さて、知りたいのはブレイクアウトボードの詳細です。Edisonのブレイクアウトボードにはいくつもの端子やスイッチ、コネクタが配置されています。まずは現物を観察。
まずは表面。J1, J2, SW1というプリントと、その横にジャンパピンやスイッチがありますね。
そしてコチラ側は。ちょっとピンボケで恐縮ですが、J3, J16というUSB端子、J21というジャンパピンがあります。
それらがどんな役割を持っているのか、それはIntel Edison Breakout Board Hardware Guideを参照です。2.1節を見るとこんな図が。分かりやすいドキュメントですね!
これによると、まずJ2が電源供給ピンのようです。右がGND、左が+ですね。そして、ここにはリチャージャブルリチウムイオンバッテリーを繋ぐらしいです。その際、J21, J22, J3から電源供給があったらJ2のバッテリーを充電します。ほう。そしてJ1にはバッテリーに対するサーミスタなるものを繋ぐようです。よくわかりませんが、温度を計る安全装置的なものであると理解しました。とりあえずバッテリー将来考えることにして、ここはスルー。
J3のUSBについては「The Linux console will output serial stream to this USB connector.」とあります。ここ経由でコンソールを触れるわけですね。
続いてJ16。これは色々難しいことが書いてあるのでスルー!まぁ、USBですよ、USB(適当)
J17〜J20も当分縁がなさそうなのでスルーします。
そして右下のJ21ここがメインの電源接続先のようです。7〜15Vで印加。意外とザックリなんですねー、電圧って。
裏側のJ22。ここはパワージャックの繋ぎ場所のようです。not installedってことは勝手に買って来て付けれってことですよね。Digikey P/N PJ-002BH-SMT-TR CP-002BHPJCT-NDを手に入れてハンダ付けすれば、ここにDCプラグを付けられるのですね。
おおおお、これカッコイイ *3、やりたい! しかし、この250円のパーツ1個のために送料2000円払うとかブルジョア過ぎるので私にはムリ。
まとめ
忙しかったとかいうありきたりな理由ももちろん無くはないのですが…。私、新しいガジェットを触る前に、そのマニュアル等をひと通り読んでから触るという癖(ヘキ)を持っておりまして。色々調べているうちに、電源入れるのも忘れてこんなことをしていました。難儀な性格ですねぇ。
続きはまた明日。明日のエントリーはこちらです。